2885 空気すら自分のものにする気なのくわえ煙草の放漫なキス【053/100】
2884 爪先の減ったパンプス君といて背伸びばかりの疲れる恋は【052/100】
2883 クレパスで丁寧に描く星座図にこっそりと足す僕らの名前【051/100】
2882 体ごと君に預けて目を瞑るくじらの海にたゆたう月夜【050/100】
2881 ざわざわと桔梗は揺らぐ見ないでと すべて忘れてひとり生きよと【049/100】
2880 清らかな霧雨浴びて旅立ちのシャンパンシャワーとしてみる独り【048/100】
2879 傷ばかりもらう気がして心だけ機械仕掛けに改造しようか【047/100】
2878 約束もないカフェテリアで君を待つ いつか化石のわたし見つけて【046/100】
2877 あわ玉を酸素代わりにほりこんで海中散歩に出かける土曜【045/100】
2876 青色のカーテンを好きになる魔法ください次の恋もください【044/100】
2875 ベランダで褐色の髪晒すひと見惚れないよう啜るカフェオレ【043/100】
2874 鏡には傘さす人が映っててわたしそんなに頑なかしら【042/100】
2873 欲張りな片手に貝殻溢れさせ零れてゆくのと泣く恋してる【041/100】
2872 孤独だと鳴くオルゴオル穏やかな孤独すなわち自由と諭す【040/100】
2871 お揃いのオレンジの香を泳がせて離れて歩く駅までの道【039/100】
2870 舞茸を指で崩してしまうとき壊されていた春夜を想う【038/100】
2869 煙突の並ぶ絵葉書 あぁ君はわたしの知らない街を生きるの【037/100】
2868 何処へでも連れて行くなどと言う人に宇宙旅行をねだる悪戯【036/100】
2867 海へゆくあなたの抜け殻だけ連れて今はこんなに自由なわたし【035/100】
2866 うさぎうさぎ月を映した硝子窓にはしゃぐ僕らの深すぎる宇宙(そら)【034/100】
2865 色褪せた椅子漕ぐ乙女のくちびるはいちごの赤に侵されており【033/100】
2864 翠色のインクで描く三月のスコア祈りの息吹ともなれ【032/100】
2863 見逃してくれないかしらアンタレス無駄な嫉妬は今夜で終わり【031/100】
2862 アクセサリ微笑み受け取る内側であなたのものになれない矛盾【030/100】
2861 飴玉を噛み砕きつつ帰る道この身も焼いてしまえよ夕陽【029/100】
2860 逃げ惑うアスパラガスを突き刺して微笑む人と甘い日常【028/100】
2859 駆け込んだ軒下しとり雨宿りアンモナイトがゆくアスファルト【027/100】
2858 淡すぎる記憶は既にアンティークいつか価値など見出せますか【026/100】
2857 雨上がりみたいにさっぱりした顔でありがとうと言う人との別れ【025/100】
2856 てのひらの鈍い痛みを享受して重い扉を開けば世界【024/100】
2855 ありふれたふたりで生きる日常に特別すぎた手を繋ぐこと【023/100】
2854 エンジンの音にも春はくるらしい鼻歌溶ける始まりの朝【022/100】
2853 この青が赤に変わる頃キスをしてそれまで最後の友達でいて【021/100】
2852 春色のストール巻いて飛び出した君に凍える一時間前【020/100】
2851 ゆるふわをコンセプトとして生きていくため必要な君のいたわり【019/100】
2850 冴え渡る午前二時半 虫ケラの愛を考察して待つ眠り【018/100】
2849 何日目かの曇り空 薄絹を通った光が撫でる憂鬱【017/100】
2848 ひんやりと輪郭伝う雫あり鈍色の空を原因とする【016/100】
2847 言葉って根刮ぎ逃げてゆくらしい向かい合うまま5分の沈黙【015/100】
2846 完全に消えてしまいたいとき君に最後の晩餐代わりのキスを【014/100】
2845 土砂降りの愛には傘をさしましょう君がいらない青空の下【013/100】
2844 いろいろと捧げるために来たけれど奪った愛は捨ててもいいか【012/100】
2843「また今度」交わした駅で「また今度」交わすあの日の君じゃない人【011/100】
2842 偽物を大事に抱え待つ君はわたし以外に愛されるべき【010/100】
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後ろに番号振りのあるものは #7days100tanka という企画に参加して詠んだ歌です。#7days100tanka企画とは、7日間で100首詠もう、というものです。
※この日は一日44首詠みました。おそらく過去最高です…(・ω・;)
2884 爪先の減ったパンプス君といて背伸びばかりの疲れる恋は【052/100】
2883 クレパスで丁寧に描く星座図にこっそりと足す僕らの名前【051/100】
2882 体ごと君に預けて目を瞑るくじらの海にたゆたう月夜【050/100】
2881 ざわざわと桔梗は揺らぐ見ないでと すべて忘れてひとり生きよと【049/100】
2880 清らかな霧雨浴びて旅立ちのシャンパンシャワーとしてみる独り【048/100】
2879 傷ばかりもらう気がして心だけ機械仕掛けに改造しようか【047/100】
2878 約束もないカフェテリアで君を待つ いつか化石のわたし見つけて【046/100】
2877 あわ玉を酸素代わりにほりこんで海中散歩に出かける土曜【045/100】
2876 青色のカーテンを好きになる魔法ください次の恋もください【044/100】
2875 ベランダで褐色の髪晒すひと見惚れないよう啜るカフェオレ【043/100】
2874 鏡には傘さす人が映っててわたしそんなに頑なかしら【042/100】
2873 欲張りな片手に貝殻溢れさせ零れてゆくのと泣く恋してる【041/100】
2872 孤独だと鳴くオルゴオル穏やかな孤独すなわち自由と諭す【040/100】
2871 お揃いのオレンジの香を泳がせて離れて歩く駅までの道【039/100】
2870 舞茸を指で崩してしまうとき壊されていた春夜を想う【038/100】
2869 煙突の並ぶ絵葉書 あぁ君はわたしの知らない街を生きるの【037/100】
2868 何処へでも連れて行くなどと言う人に宇宙旅行をねだる悪戯【036/100】
2867 海へゆくあなたの抜け殻だけ連れて今はこんなに自由なわたし【035/100】
2866 うさぎうさぎ月を映した硝子窓にはしゃぐ僕らの深すぎる宇宙(そら)【034/100】
2865 色褪せた椅子漕ぐ乙女のくちびるはいちごの赤に侵されており【033/100】
2864 翠色のインクで描く三月のスコア祈りの息吹ともなれ【032/100】
2863 見逃してくれないかしらアンタレス無駄な嫉妬は今夜で終わり【031/100】
2862 アクセサリ微笑み受け取る内側であなたのものになれない矛盾【030/100】
2861 飴玉を噛み砕きつつ帰る道この身も焼いてしまえよ夕陽【029/100】
2860 逃げ惑うアスパラガスを突き刺して微笑む人と甘い日常【028/100】
2859 駆け込んだ軒下しとり雨宿りアンモナイトがゆくアスファルト【027/100】
2858 淡すぎる記憶は既にアンティークいつか価値など見出せますか【026/100】
2857 雨上がりみたいにさっぱりした顔でありがとうと言う人との別れ【025/100】
2856 てのひらの鈍い痛みを享受して重い扉を開けば世界【024/100】
2855 ありふれたふたりで生きる日常に特別すぎた手を繋ぐこと【023/100】
2854 エンジンの音にも春はくるらしい鼻歌溶ける始まりの朝【022/100】
2853 この青が赤に変わる頃キスをしてそれまで最後の友達でいて【021/100】
2852 春色のストール巻いて飛び出した君に凍える一時間前【020/100】
2851 ゆるふわをコンセプトとして生きていくため必要な君のいたわり【019/100】
2850 冴え渡る午前二時半 虫ケラの愛を考察して待つ眠り【018/100】
2849 何日目かの曇り空 薄絹を通った光が撫でる憂鬱【017/100】
2848 ひんやりと輪郭伝う雫あり鈍色の空を原因とする【016/100】
2847 言葉って根刮ぎ逃げてゆくらしい向かい合うまま5分の沈黙【015/100】
2846 完全に消えてしまいたいとき君に最後の晩餐代わりのキスを【014/100】
2845 土砂降りの愛には傘をさしましょう君がいらない青空の下【013/100】
2844 いろいろと捧げるために来たけれど奪った愛は捨ててもいいか【012/100】
2843「また今度」交わした駅で「また今度」交わすあの日の君じゃない人【011/100】
2842 偽物を大事に抱え待つ君はわたし以外に愛されるべき【010/100】
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後ろに番号振りのあるものは #7days100tanka という企画に参加して詠んだ歌です。#7days100tanka企画とは、7日間で100首詠もう、というものです。
※この日は一日44首詠みました。おそらく過去最高です…(・ω・;)
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