20120102

2478 できるなら闇を知らぬままやわらかな夕陽のなかのサヨナラがいい

2477 距離は一番の緩衝材だった遠すぎるまま終わればよかった

2476 離れてる間にきっと美化された近づけばまた傷つくだけだ

2475 不用意なたったひとことでもう一度繋がる糸をぷつりと切った

2474 キリキリと悲鳴を上げる胃を撫でて君を切り離す準備をしてる

2473 この夜を持て余してる身の内に渦巻く靄をほぅと吐き出し

2472 やわらかな言葉をくれた意味なんてないね 特別じゃないと嗤って

2471 何度でも初恋をする残酷なこどもでいたい夢のなかでは

2470 大人とはこんなに軽やかなものか キスの重さも スキの重さも

2469 本物にできないけれど本物のように震える恋する矛盾

2468 微笑みをくれたその眼は簡単な恋しか見ていないね かなしい

2467 きらきらとばら撒かれてた言葉粒 わたしでなくてもよかったみたい

2466 本物をくれない人に恋をする狡さ気楽さ少し淋しさ

KohagiUta

Kohagi Chihara|tanka & design|

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