20111031

2178 夏の日のふたり汗ばんだ肌湿度いまさら欲しいとかさつく唇

2177 夕焼けを見ることもなく日々は過ぎ記憶の底で疼くオレンジ

2176 新しい感情なんて入り込むすきもないほどまだ恋にいた

2175 ささくれた心の表面撫で付けるためとりあえず掻き込む甘味

2174 あたたかでやわらかすぎるひと時が確かにあった あった気がする

2173 見透かしているかのような視線投げ責めているのか平面の君

2172 ひとり午後悪態を吐くその先は未だ消えない笑顔の写真

KohagiUta

Kohagi Chihara|tanka & design|

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