20101111

1121 堪えてる心溢れてしまうから大きなその手で髪撫でないで

1120 誰一人居ないこの場所で君とだだ交換し合う温度と湿度

1119 ぶかぶかの君の白シャツに袖通し上目遣いする 揺れて欲しくて

1118 饒舌な君は少しの緊張を隠しているのか向かい合う時

1117 前だけを見る君「こちらを見て」とまだ言えず運転を言い訳にする

1116 一日の終わり布団にくるまれて遠い君の手と笑顔が欲しい

1115 都合の良い相手で居たいと君は言うオトナの恋にはまだなりきれず

1114 カーテンに滲む朝の陽をぼんやりと眺める 君の手解けずにいる

1113 あたたかな布団くるまり君の手の温もりひとり反芻の朝

1112 沈黙のままガムを噛む助手席で 君のエンジンがかかるのを待つ

KohagiUta

Kohagi Chihara|tanka & design|

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