20100810

0354 筋ばった君の腕に手に見惚れつつ性の違いを確かめている

0353 全身が酷い筋肉痛の朝 これがオトナというものですか

0352 雨粒と同じ形のパール揺れ君の想いを耳に飾りて

0351 返せない恋の言葉に戸惑いて ただありがとうと呟く真昼

0350 細々と降る雨は耳にやわらかく染み入る君の囁きと似て

0349 コンビニの朝は早いか やる気無くレジを打つ人黄色き爪で

0348 淡水のピアス揺れおり君からの想いを耳に留めおくように

0347 君からのカード読みつつ溢れ来るものを飲み込む紅茶と共に

0346 巡り会い恋をしたのだ君と僕 もう夏は来ぬと知っていたのに

0345 君の手を胸に抱きて握りしめ祈りのようにただ時は過ぐ

0344 白き朝 響くは鳥の囀りと君へと続く線路踏む音

0343 吾が膝に頭を預け眠る君 ただ髪を撫でるだけの愛しさ

0342 朝鳥が空気震わせ鳴くを聴く君の感触を残した目覚め

0341 別れ際繋ぐ右手のその熱さ忘れられずにまた朝は来る

0340 荒れた肌 君に撫でられし今日だけは少し愛おしく鏡に映り

0339 唇が獣のように吾を食み君は命の味を確かめ

0338 「久しぶり」交わすは何気ないふりで暴れる獣を胸に飼いおり

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前日がやたらと少なかったので、翌日頑張りました。
珍しくこれだけ詠んで返歌ゼロの日。全部オリジナル。
いや、返歌もオリジナルといえばオリジナルなんだけど…

KohagiUta

Kohagi Chihara|tanka & design|

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