0306 心臓が走り続けて時間さえ疾走してゆく君との逢瀬
0305 口紅が残ったYシャツ突っ込んで蹴飛ばし迎えたこの洗濯忌
0304 「時間など過ぎるな止まれ永遠に」君に抱かれて唱える呪文
0303 二人きりの部屋の扉を後ろ手に閉めた瞬間(とき)から夏は始まる
0302 いつまでも君との明日は見えずとも今この今は君だけと言う
0301 儚さに唇咬む日重ねども肌の温さは夢にあらずや
0300 「だいすき」と何度言っても言い足りない私のすべてはまだ伝わらず
0299 「こんなにも愛おしいのは夢だから」君を抱きしめ現実の部屋
0298 流れ去る時の中この瞬間に生きている 夢でも現(うつつ)でも
0297 恋人よ願わばしばらくそのままに夢のような現実を生きて
0296 微睡みの中で微かに聞こえしは昨日の君の心地良い声
0295 八月の六日あの日も今日の空みたいに夏は輝いてたの
0294 青空に綿菓子みたいな白がゆく追えど追いつけぬ小さき僕は
0293 まだ君の声耳に揺れ残りおり このまま夢の中へ連れてく
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返歌返歌な日々。
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