2010806

0306 心臓が走り続けて時間さえ疾走してゆく君との逢瀬

0305 口紅が残ったYシャツ突っ込んで蹴飛ばし迎えたこの洗濯忌

0304 「時間など過ぎるな止まれ永遠に」君に抱かれて唱える呪文

0303 二人きりの部屋の扉を後ろ手に閉めた瞬間(とき)から夏は始まる

0302 いつまでも君との明日は見えずとも今この今は君だけと言う

0301 儚さに唇咬む日重ねども肌の温さは夢にあらずや

0300 「だいすき」と何度言っても言い足りない私のすべてはまだ伝わらず

0299 「こんなにも愛おしいのは夢だから」君を抱きしめ現実の部屋

0298 流れ去る時の中この瞬間に生きている 夢でも現(うつつ)でも

0297 恋人よ願わばしばらくそのままに夢のような現実を生きて

0296 微睡みの中で微かに聞こえしは昨日の君の心地良い声

0295 八月の六日あの日も今日の空みたいに夏は輝いてたの

0294 青空に綿菓子みたいな白がゆく追えど追いつけぬ小さき僕は


0293 まだ君の声耳に揺れ残りおり このまま夢の中へ連れてく

-----------------------------------------------------------

返歌返歌な日々。

KohagiUta

Kohagi Chihara|tanka & design|

0コメント

  • 1000 / 1000