20100725

0150: 現実を生きねばならぬ週末に絶えずよぎるは仮想の君で

0149: 喧騒を遠くに聞きて君の手が触れる頬から熱い首筋

0148: 向かい合う君の目の熱に気付かないふりして鼻緒ばかりを見てた

0147: 背を向けた浴衣の君に心臓を揺らされ歩く祭の夜道

0146: 暖色の大気と視界に惑わされ平気なふりは出来なくなった

0145: オレンジのフィルム通して見た景色 どうしてここに君は居ないの

0144: 黄昏が私の世界に降りてくる 切なくてわけもなく目を閉じた

0143: 何も言わず静かに去ってくれたなら君との恋に苦味残らず

0142: 苦味から逃げるコドモのままでいい サヨナラ告げる気力もないし

0141: 青空をぼんやり見上げるだけの朝 ただひとりきりで居られる幸せ

0140: 君と見た淡い桜と灰の街 まだ見ていない深い青空

0139: 少しだけ残った最後の一口が苦い カフェオレも末期の恋も


0138: 夏空に笑う朧月 紅い頬 ゆらゆら君に奪われし指

0137: このからだすべて傾け君を抱く 言葉が勝てるはずなどなくて

0136: どれだけの言葉を重ね尽くしても距離は無意味に変えてしまうの

0135: こんな日は饒舌な君は見たくない 弱音ほとりと吐くだけでいい

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浴衣を着てお祭りに行きたいなぁ…。

KohagiUta

Kohagi Chihara|tanka & design|

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