0150: 現実を生きねばならぬ週末に絶えずよぎるは仮想の君で
0149: 喧騒を遠くに聞きて君の手が触れる頬から熱い首筋
0148: 向かい合う君の目の熱に気付かないふりして鼻緒ばかりを見てた
0147: 背を向けた浴衣の君に心臓を揺らされ歩く祭の夜道
0146: 暖色の大気と視界に惑わされ平気なふりは出来なくなった
0145: オレンジのフィルム通して見た景色 どうしてここに君は居ないの
0144: 黄昏が私の世界に降りてくる 切なくてわけもなく目を閉じた
0143: 何も言わず静かに去ってくれたなら君との恋に苦味残らず
0142: 苦味から逃げるコドモのままでいい サヨナラ告げる気力もないし
0141: 青空をぼんやり見上げるだけの朝 ただひとりきりで居られる幸せ
0140: 君と見た淡い桜と灰の街 まだ見ていない深い青空
0139: 少しだけ残った最後の一口が苦い カフェオレも末期の恋も
0138: 夏空に笑う朧月 紅い頬 ゆらゆら君に奪われし指
0137: このからだすべて傾け君を抱く 言葉が勝てるはずなどなくて
0136: どれだけの言葉を重ね尽くしても距離は無意味に変えてしまうの
0135: こんな日は饒舌な君は見たくない 弱音ほとりと吐くだけでいい
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浴衣を着てお祭りに行きたいなぁ…。
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